劇場版 弱虫ペダル
(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/劇場版弱虫ペダル製作委員会
総北高校に入学した、アニメやフィギュアが大好きなオタク少年・小野田坂道。千葉から秋葉原までの往復90kmの道のりをママチャリで通っていた彼は、無意識のうちに自転車のペダルを回す力<ペダリング>が磨かれ、その才能を見出され自転車競技部に入部する。めきめきと実力を付けた坂道は全国大会<インターハイ>に出場。激闘の末、チームの想いを背負い見事総合優勝を勝ち取った。
インターハイを終え、夏も終わりに近づく中、坂道は卒業を控える3年生の金城真護、巻島裕介、田所迅から、「全員で支え合い走りぬく」というチーム総北の魂を受け継いでいくために、今泉俊輔や鳴子章吉らと日々の激しい練習に取り組んでいた。
そんなある日、チーム総北に、インターハイの成績優秀チームが出場する「熊本 火の国やまなみレース」からの出場招待が届き、主将の金城はインターハイメンバーでの出場を決める。一方、例年このレースの出場を見合わせていた箱根学園も、総北に雪辱を果たすべく参戦を決め、中でもエースクライマー東堂尽八はライバルの巻島との対決を見越し気持ちを昂ぶらせる。そして同じくインターハイでしのぎを削った京都伏見、広島呉南といったライバルチームも出場を表明。さらに、怪我のためインターハイへの出場が叶わなかった”炎のクライマー”吉本進が復帰した地元代表の熊本台一も優勝を目指す。
現行のチーム総北にとって”最後のレース”に向け、坂道たちは士気を高めていく。しかし、そんな中、巻島がイギリス留学のためレースには参加せず、自転車競技部を退部し渡英することが明らかになる。常に自分を支えてくれた先輩であり、その背中を追い続けていた存在である巻島がいなくなる。そして、チームに残るクライマーは自分ただひとり…。坂道を大きなショックとプレッシャーが襲う。